培った設計技術で農業に役立つものづくり。
(白鷹町)
機械システム工学科卒業
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茨城県の電機メーカーに入社し、機械設計を担当
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子育てを機に山形へ。
株式会社最上川環境技術研究所に入社
山形市出身。
高校在学中に力学に興味を持ち、山形大学工学部へ入学。世の中に形として残るものづくりをする事を志して、大学卒業後は茨城県の電機メーカーでエレベーターの乗りかごの機械設計を担当する。
2018年に子どもが生まれたことを機に山形へ帰郷。株式会社最上川環境技術研究所に入社し、農業用装置の開発設計をメインで行っている。
Uターンのきっかけを教えてください。
大学卒業後、一度は県外に出てみたいと思い、茨城県の電機メーカーに就職しました。実際に県外で生活してみて、「山形良かったな、住みやすかったな」と思うようになりました。
2018年に子どもが生まれたことを機に帰郷することを決めました。私も妻も山形県出身ということもあり「子育てをするなら自分たちが育った空気と米で」と考えていましたし、両親がいるというのも大きかったです。茨城県にいたときの子育ては、妻に任せきりになっていましたが、地元では両親にも子育てに協力してもらうことができ、とても助かっています。
現在の仕事内容を教えてください。
ポンプを使った応用装置の開発設計をしています。当社では医療器具の洗浄用装置など流体にまつわる装置の製造をしていますが、私が主に担当しているのは農業用装置の開発設計です。農業用装置は、現在当社が自社ブランドとして力を入れて展開している製品です。ハウス内の環境を整える装置や、作物に水と肥料を与える自動給液装置などの製品があります。農家によって農法が違うので、それらの製品をより使いやすくするために改良したり、新しい製品を設計したりしています。
設計といっても、図面を引いて次の工程の部署に回すのではなく、当社では、製図・組み立て・試作・検査まで一貫して携わることができます。前職では組み立てなどは行わなかったので、学ぶことが多いです。すべての作業を一貫して自分で行うことで、完成した時の達成感も大きなものになります。
良かったと感じる点はさまざまありますが、通勤がしやすいことも、その1つですね。
茨城県で働いているときは、主要道路を通っていたこともあって約10㎞の道のりに1時間ほどかかっていました。その時間がストレスでした。今は山形市から白鷹町まで約25㎞ありますが、信号が一つしかないので30分くらいで済みます。山間の道は景色が良く、秋は紅葉を、冬は雪景色を見ることができます。早朝には朝日連峰の下あたりに雲海がかかることもあって、とても綺麗です。